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日本は戸籍制度のある国です。この戸籍制度、歴史を遡ると、なんと紀元7世紀ごろ、当時の朝廷が作成した「庚午年籍(こうごねんじゃく)」という戸籍にまでたどり着きます。非常に歴史のある制度なんです。
みなさんも、「コセキ」という単語はもちろんご存じだと思いますが、実際に目にするケースというのはあまりないかと思います。普通に生活していて、自分の戸籍謄本が要求されるようなケースは稀だからです(結婚や、パスポートの発行・更新、司法書士などの資格の登録ぐらいでしょうか?)。私自身、司法書士の仕事を始めてから、相続関係で数多くの戸籍謄本を見てきましたが、自分の戸籍はほとんど見たことがありません。
さて、普段戸籍を見慣れていない方がよく勘違いされているのが、「本籍地と住所の違い」です。いろんな方と話をしていると、たまに「本籍地=住所」だと思っている方がいますが、実際にはこれは全くの別物です。
まず、そもそも「本籍地」とは何でしょうか?
生まれたところ?
現住所??
どちらも×です。
これに対して、住所とは、一般的には現住所のことですから、本籍地と現住所は必ずしも一致しません。
・・・という説明だけで理解できる人は、そもそも戸籍に詳しい人でしょう(苦笑)。これだけ聞いても「???」だと思いますので、全く違う例えを出してみます。
(例)
あなたは東京に本社のあるA社に勤務しているサラリーマンです。あなたの社員としての登録(=本籍)はA社にあります。
そして、あなたはA社の本社で働いています。実際に本社にいるので、あなたの働く場所(=住所)は東京です。
つまり、この場合、本籍地(東京のA社)=住所(東京のA社)です。
本籍=住所のケース
しかし、あるとき、A社の大阪支店に異動を命じられました。
これにより、あなたの働く場所(=住所)は大阪になりました。
しかし、同じA社に属していることに変わりはないので、あなたの社員としての登録(=本籍)はA社のままです。
この場合、本籍地(東京のA社)≠住所(大阪支店)となります。
本籍≠住所のケース
その後、同様に、福岡支店、名古屋支店と次々に異動になりましたが、ずっと同じA社に勤めているので、本籍はA社のままでした。本籍地が変わることなく、何度も住所が変わるということはよくあることです。
本籍は同じでも、住所が何度も変わることはあります
※ここで、当然A社には、あなたの社員としての異動歴が残っていますから、A社に問合せをすれば、あなたがどのように支店(住所)を移っていったか(東京→大阪→福岡→名古屋)が記録として残っています。これが戸籍の附票と呼ばれる書類です。戸籍の附票は本籍地の役所で取得できます。これを取り寄せれば、「同一本籍の間に、どのように住所を移したか」がわかります。一般的にはあまり見ることのない書類ですが、何年頃にどこの住所にいたかが分かりますので、相続登記などでは取り寄せることの多い書類です。
その後、あなたは、わけあって東京のA社を退職し、神戸に本社のあるB社に転職をしました。転職により、あなたの社員としての登録(=籍)もB社に移ります。これがいわゆる転籍(本籍地の変更)です。
本籍地の変更
また、B社に勤務中に、会社の方針で、社名がC社に変更になりました。社名が変更されても、同じ会社ですから、あなたの本籍自体は変更はありません。これがいわゆる戸籍の改製です。役所では、数十年に1度、手書きで読みづらかった戸籍をコンピューター化したりして、管理しやすくする作業を行っています。あなたの本籍地自体に変更はありませんが、改製前の戸籍(B社の籍)に代わって、改製後の戸籍(C社の籍)が新たに作製されます。
このように、本籍地は「あなたの勤務先の会社」であり、現住所は「あなたが実際に働いている場所」であるという関係に良く似ています。どうでしょう?少しはイメージしやすくなったでしょうか?
戸籍が実際の会社と違うのは、本籍地はどこでも好きなところに決められる、ということでしょうか。本籍地を皇居にしている人が多いというのはよく聞く話です。これが会社であれば、誰でも好きな会社で働ける、というわけにはいきませんね(苦笑)。
相続登記においては、亡くなった方の「出生~死亡までの戸籍謄本」が必要になります。
上記の例で言うと、「新卒入社~定年退職までの全職歴」とでもいうべきものです。
ずっと同じ会社で勤め上げた(本籍地を変更していない)場合には、その会社にだけ問い合わせれば全ての記録がわかりますし、何度か転職(本籍地の変更)をしている場合には、それぞれの会社に職歴を請求しなければなりません。基本的に、戸籍を見れば、1つ前の本籍地が記載されていますので、それをもとに、順に古い戸籍をたどって取り寄せていくことになります。