クレジットカードの現金化の罠①

先日債務整理のご相談を頂いた方ですが、立替金(ショッピング)のご利用がかなりの額に上っていました。

 

理由を聞くと、他社への返済に充てるために、チケットなどをクレジットカードの分割払いで購入し、チケットセンターに売って現金にしたり、同様に家電製品を購入して、それを売却して現金にしたりでしのいできたとのこと。

 

最近では、総量規制が進み、貸金業者からの借入額が一定限度を超えた方は現金の借入れ(キャッシング)ができなかったり、収入によってはキャッシングの限度額が低く抑えられたりしています。

 

しかし、一方で、クレジットカードのショッピング枠は、キャッシングの限度額に比べて多額の設定になっていることが多く、これに目をつけた業者の、いわゆる「クレジットカードのショッピング枠を現金化」という手法も広まってきています。

 

この方法は、何も最近になって始まったわけではなく、実はかなり前から行われていたのですが、総量規制の広がりとともに、利用者が増えてきたという面もあると思います。

 

この方法は、実は非常に危険な方法で、債務整理にも影響が出るケースがあります(これらの行為を頻繁に行っている場合は、債務整理手続きができなくなる可能性があります)。

 

にもかかわらず、クレジットカード保有者の中には、今回の相談者の方のように、先々のことよりも目先の返済に追われ、ついこういった行為に手を出してしまう方が大勢います。

 

そのため、今後数回にわたって、改めてクレジットカードのショッピング枠の現金化の罠について解説させて頂きます。

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